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ヤモリが窓にへばりついていました。もちろん外側です。夏になるとよくやってきます。部屋の明かりにつられてやってくる虫が目当てだと思います。ヤモリは古来家を守ってくれるので大事にしています。
足の裏に秘密があるようで、ゆっくりですが移動していました。波ガラス越しなのでアップしても指はよく見えませんね。
調べてみるとヤモリの足の裏には趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれると特殊な器官の働きの様でした。
趾下薄板(しかはくばん)にはミクロンオーダーの剛毛があり、それがさらに先端ではナノメーターオーダーという細い毛になっているそうです。
ナノメーターという言葉はよく聞きますね。このサイズになると私たちにはわからない原子や分子のの世界の領域です。
ナノサイズの毛が窓ガラスや壁なのに触れれば、ヤモリの毛と窓ガラスや壁がファンデルワールス力と呼ばれる最も弱い力で引き合います。高校の物理で習いましたね。
ファンデルワールス力を使って貼りついているだけなので、特に粘着板があるわけではないのだそうです。
多くの研究者たちが、ヤモリのこの能力に注目し研究しているそうです。まさにヤモリテクノロジーです。
まだまだ自然界には人が知らないことが山ほどあります。人が知っていないだけの話で、当のヤモリはとっくに実用化しているのが、なんとも面白いなあと思います。
「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」でトム・クルーズがガラスに張り付くグローブをはめて「ブルジェ・ハルファ」をよじ登るシーンがありましたが、あれもまんざら夢ではないのかもしれません。
映画ではヤモリグローブが故障して危なかったですね。amazonプライム会員なら下記から無料で見られますよ。
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