クレマチスは5月になると、一番華やかな季節がやってきます。
早咲きのクレマチスの花
クレマチスの今月の様子
5月は、大輪系品種が次々に開花します。上旬には早咲きタイプが咲き、次に中間タイプ、下旬からは遅咲きタイプが咲いてきます。今年は、気温が上がるのが早かったので、例年より咲き進むスピードが早いです。
気温の上昇とともに、アブラムシなどの害虫が見られるので、早めに駆除を行います。うどん粉病などの病気に対しても早めの防除を行いましょう。
園芸店やホームセンターには、開花株やポット苗などが並び、クレマチスを購入するのにも良い季節です。実物を見て選べるのは、いいですね。
ホームセンターで購入した開花株の鉢植え
同じく、ホームセンターで購入したポット苗
〇水やり
鉢植えのクレマチスは、土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげます。5月になると気温の高い日が多くなるので、一日一回の水やりが基本になります。
庭植えのクレマチスは、乾燥し過ぎないように、水やりを行います。
〇花後の整枝・剪定、つるの誘引
花が咲いた後の花がらは摘み取りましょう。花後の剪定は品種により異なりますが、株を育てるためにはとても重要なことです。つるも伸びてくるので、つるが固くなる前に、支柱などに誘引します。
〇花後の剪定について
クレマチスの品種は多いですが、花後の剪定はタイプにより剪定の仕方が異なります。タイプが分からない時は、花がらを摘む程度にしています。
早咲きタイプ
シルホサやカリシナなどの剪定は花がらだけ摘み取っておきます。
モンタナ系は、花後、花がらだけを切り取り、新梢が8節伸びたら2節残して剪定します。
早咲き大輪系は、花後、花から1~2節下で切ります。
遅咲きタイプ
ジャックマニー系やビセチラ系では、剪定の強弱で開花期を調整することができます。弱剪定の場合は、花が咲いた所から1~2節下で剪定します。強剪定の場合は、今年伸びた枝を2~3節残して切ります。
弱剪定の場合は、剪定してから40~50日後に2番花が咲きます。強剪定の場合は、剪定後約60日後に2番花が咲きます。
〇肥料
鉢植えの場合
希釈した液体肥料を、1週間に1度、水やり変わりに施します。花後の剪定の後は、発酵有機質肥料を、5号鉢で2gくらいの小粒のものを3~4個、緩効性化成肥料を2~3錠施します。
庭植えの場合
液体肥料は鉢植えと同様に行います。花後の剪定の後は、株元から25~30㎝離れた所に浅く溝を作り、鉢植えの約3倍の量をすじ状に施します。