PENTAX K70とアストロトレーサーの使い心地は?

天体
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PENTAX K70をついに購入しました。

以前からアストロトレーサーが欲しかったのですが、ようやくK70で実現できました。2日前に到着しました。

化粧箱に大きなダメージが有り、中身が心配でしたが大丈夫なようです。

破れた化粧箱

化粧箱に穴がアイていました。

箱の内側もご覧の通り破けています。ここにはレンズが収まっていましたが、無事でした。

角が潰れています。落下させたのでしょう。アマゾンが出荷していますが、梱包は非常に荒っぽいです。

いままでアマゾンだから安心していましたが、これからは考え直さないと行けないようです。

K70とPENTAX GPSユニット O-GPS1

K70にレンズとGPSユニット O-GPS1を装着

メニューからアストロトレーサーを選択

精密キャリブレーションを選ぶ。

簡単に設定できました。慣れている∞の形にカメラを振って行いました。

アストロトレーサーを使うときはバルブ(B)にダイヤルを合わせます。シャッターボタンの右下にある小さなグリーンのボタンを押すと露出時間が設定できます。10秒から20分まで設定できるので、アストロトレーサーを使うときは、このボタンがメインになります。

実際に撮影するときは、特に天頂付近だとバリアングルの液晶はとても便利です。

このような自由なバリアングが可能なのはPENTAXでは現行機種ではK70だけだと思います。

この機能があるだけでK70を選んだ価値があります。NIKONのCOOLPIX P1000と全く同様に、使い勝手はとてもいいです。

アストロトレーサーを使って星を撮るならならK70ほど液晶画面が見やすいカメラはないでしょう。

液晶保護フィルムまだ貼っていません。下手でも貼っておいたほうがいいですね。

実際にアストロトレーサーを使ってみた

ライブビューにして撮影します。B(バルブ)モードにしてグリーンボタンでタイマー設定します。今回は90秒と150秒で試し撮りしました。

実際に使って見ると、しっかりトレースされ満足でした。

18mm(35mm換算27mm)90秒 F3.5 ISO100
プロキオン、カストル、プロックスです。

ポルックス、カルスト当たりを拡大すると流わずかに流れています。

27mmレンズだと30秒ぐらいなら固定でも点になりますが、さすが90秒では流れが見え立ちます。

アストロトレーサーは90秒間露出しても、この程度なので優秀だと思います。

アストロトレーサーで150秒艦露出。下記写真では星が見えませんが、拡大してみると写っています。

上の写真のポルックス、カストルを拡大。流れていますね。

使用感など

まだ使用して間もないですがアストロトレーサーは、難しいことは何もなく簡単に使えます。また、精密キャリブレーションも問題なしです。

マニュアルをちゃんと読めば迷うことなく使えると思います。

ただ、PENTAX GPSユニット O-GPS1のマニュアルは2011年までのカメラK-5、K-r、645Dが対象となっていました。マニュアル類のバージョンアップは10年以上されていないのが残念でした。

はじめてのPENTAXということで、グリーンボタンでのタイマー設定に気がつくのに時間がかかりました。

Bモードにして、このグリーンボタンで露出時間が決められるのですが、10秒から最大5分まで、レンズ焦点距離やカメラの向きなどに応じて最大値が変わります。よく考えて作られていますね。

アストロトレーサーはPENTAXの上位機種にも実装されているので、当分は実装されそうです。

普段使っているAZ-GTiのような自動経緯台とは、ちょっと追尾方法が違うようです。

AZ^GTiでは惑星、星などが視野の中心に来るように追尾します。そのため視野は時計のように回転します。

ペンタックスのSR(シェイクリダクション)はイメージセンサーをX―Y方向に移動、および回転させることができます。

このSRとGPSを組み合わせることで視野回転を補正しながら、星を追尾するのがアストロトレーサーというわけです。

視野角を補正しながら、星を追尾するのは、天文台の経緯台式の大型望遠鏡のようです。

アストロトレーサーの仕組みって?

最後にアストロトレーサーの仕組みってどうなっているのか気になりペンタックスさんの特許を読んでみました。

撮影開始時のイメージセンサーに写ったイメージの中心点は、時間とともにズレますが、これをズレないようにどうやって追尾するのでしょうか?

以下は、勝手に解釈したものなので正しいかどうかはわかりません。ちゃんと知りたい方は特許を御覧くださいね。(特開2010-122672)

①時間によるズレを計算して常に、最初の中心点がズレないように縦横にイメージセンサーを平行移動させる。(中心点などという表現は特許にはありません。特許では便宜上中心線上に星があると仮定して説明しています)

②時間経過による回転角度を計算しイメージセンサーを回転させて視野回転を補正する。(ペンタックスのイメージセンサは回転もできる)

レンズ情報を考慮した上で、①②を同時に行います。

上の図で⊿X、⊿Yが平行移動量、⊿hは高度変化、⊿A方位変化、⊿θが回転角、fはレンズ焦点距離です。これらをどう計算するかは特許を見てください。

ここで大事なのは、GPSからの緯度経度情報、磁気センサーや加速度センサーから左右上下の傾き・方位(GPSと連携)情報などの正確さが求められることです。

また、イメージセンサーの移動量や回転量には当然ながら制限があるので、追尾できるのはその範囲内になります。

完璧な追尾はできるかといえば、センサー精度や使用環境によるセンサー誤差などがあるので完璧とは行きません。

しかし追尾時間や短い焦点距離のレンズを使うなどの工夫次第で、誤差により影響を小さくすることはできるため、実用上は十分に使えると思います。

アストロトレーサーの動作イメージは自動経緯台にカメラ回転装置(ローテーター)を取り付けて撮影するようなものですね。以前はそういう自動経緯台もあったそうです。

とにかくお手軽に星の写真が誰にでも簡単に撮れるのがアストロトレーサーのいいところだと思います。

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露出時間設定を1秒刻みにしたい~2021年5月5日追記

グリーンボタンの露出時間設定は10秒刻み

アストロトレーサーの露出時間はグリーンボタンを使えば5分間まで設定できます。

しかし、設定時間は10秒刻みなのでもう少し細かく設定したいときはグリーンボタンが使えません。

ロワジャパンTC-2001を買いました

そこで、外付けのロワジャパンTC-2001を購入しました。K70用のものはないのですが、CANON用のものが流用でました。

オーディオジャックがCANON用では2.5mmですが、K70は3.5mmです。

そこで、3極2.5mmから3極3.5mmへの変換アダプターを取り付ければK70で使用できます。

下の写真のように2.5mmジャックの上に差し込みます。まお、変換アダプターは別途用意しなくてはなりません。

これでK70のマイク端子に接続できます。

K70のマイク端子設定を行う

マイク端子は自動でマイク入力かケーブルスイッチを切り替えてくれるはずですが、実際につなぐと不安定です。

そこで、マイク端子をケーブルスイッチ端子として固定しました。

設定方法は下の写真のとおりです。

これで動作が安定します。

ロワジャパン TC-2001の設定項目と設定範囲

下表の通り露出時間設定が1秒刻みでできるようになります。

グリーンボタンは10秒刻みですが、ロワジャパンTC-2001を使えば1秒刻みで設定できる用になります。もう少し露出を細かく設定したいと思ったらロワジャパンTC-2001便利だと思います。なお変換アダプターも忘れずに購入してください。

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