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panasonicテレビリモコンでTVの電源が入らなくなったので調べてみたら、導電ゴムの接触部分に問題がありそうでした。リモコンケースを開けて中の様子を見てみました。リモコンはビエラに付属していたものです。品番はN2QAYB 00072と書かれていました。リモコンの内部写真撮影、導電ゴムの表面抵抗などから意外なことも。
ビエラのリモコン写真
写真1
リモコンの外観です。右上の赤いボタンが電源ボタン。これを押してもTVの電源が入らなくなりました。
写真2
裏側です。N2QAYB 000721と型名が刻印されています。単3が2本で作動します。
写真3
表部分です。導電ゴムのスイッチが見えます。
写真4
基板側です。パターンに導電ゴムが触れることでスイッチがON/OFFします。抵抗値の変化を見ているのだと思います。
写真5
導電ゴムスイッチ部はシリコンゴムの一体成型ものでした。黒いところが導電ゴムです。
写真6
表面です。人が指で押すと、導電ゴムが押されて下の基板パターンを導電ゴムがショート刺させます。
写真7
シリコンゴムのスイッチ部をはめ込む外枠です。
写真8
TV電源スイッチをON/OFFする導電ゴムと、その基板パターンです。ピンセットなどの金属で基板パターンをショートするとTV電源はON/OFFできるので回路はとりあえず壊れていないようです。試しに他の部分の導電ゴム、例えばチャンネルススイッチの導電ゴムを、基板の電源スイッチパターンに当てるとTV電源はON/OFFしました。ほかでもいくつか試しましたが、どれでも動作しました。電源用の導電ゴムだけが動作してくれません。
そこで、ゴムの導電性を調べることにしました。正確には測れませんが大体の目安は付きます。導電ゴムの表面で5mmほど離れた抵抗値を図ってみました。5mmはかなり適当です。
導電ゴムの表面抵抗はどのくらいあるのかチェックしてみた
方法は、先に書いた通りです。5mm程度はなしてテスター棒を接触させその間の抵抗値を読み取っただけです。絶対値はわかりませんが、各導電ゴムの大まかな抵抗値の大小関係はわかるはずです。
写真9
問題の電源部で導電ゴムの表面抵抗です。10.82Mオームと出ました。他の導電ゴムとけた違いに大きいです。他の導電ゴムは数Kオームです。MオームとKオームでは1000倍大きさが違います。どうやら電源部の導電ゴムは他の導電ゴムとはだいぶ違う様です。
写真10
電源ボタンの下にある「元の画面」ボタンです。抵抗値は6.5Kオームです。
写真11
「地上波」ボタンは,2.58Kオームでした。Kオームのオーダーです。
写真12
「決定」ボタンは0.729Kオーム。Kオームオーダーです。
写真13
「チャンネル↑」ボタンは2.198Kオーム。Kオームオーダーです。
写真14
「字幕」ボタンは3.77Kオーム。Kオームオーダーです。
写真15
「一時停止/静止」は3.97Kオーム。Kオームオーダーです。
写真16
「早送り/スキップ」ボタンは4.05Kオーム。Kオームオーダーです。
写真17
「12」ボタンは6.17Kオーム。Kオームオーダーです。
写真18
「6」は2.89Kオーム。Kオームオーダーです。
写真19
別の機器ので導電ゴムスイッチです。表面抵抗はどのくらいでしょうか?
写真20
72オームです。リモコンの導電ゴムよりはるかに小さいです。低抵抗の導電ゴムですね。これは電子ばかりの「電源/0表示」ボタンに使われていたものです。
写真21
もう片方は62.5オームです。ほぼ同じですね。
わかったこと
リモコンの導電ゴムスイッチは電源スイッチだけ数メガオームの高抵抗の導電ゴムが使われていました。他の場所は数キロオームの導電ゴムでした。
電源部の導電ゴムは抵抗値が大きいのでもしかすると感圧導電性のもの可と思って圧をかけてみました。結果は10Mから数Mオームに小さくはなりました。
Kオームオーダーにはならなかったので本当に感圧導電性なのかどうかは不明です。他の導電ゴムも圧をかけてみましたが値は変わりませんでした。
いずれにしてもショートさせたら動作するようなので、シリコーンゴム用の接着剤を買ってきて、電子ばかりにつぃていた導電ゴムを移植してみようかと思います。
今は不便なのでユニバーサルリモコンを買ってしまいました。やり方はわかったので、そのうち修理しようと思います。
では、今日はここまで。
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