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ZWO ASI 224MCにニコンレンズを装着しても三脚座がついていないのでAZ-GTiやカメラ三脚に固定できません。
正確にはカメラにある1/4インチネジを使えばよいのかもしれませんが、カメラ自体に荷重をかけてしまいます。
どう見てカメラはブリキ缶のようで、とても丈夫そうには見えません。
今回はマルチバンドを使って三脚座のないレンズをAZ-GTiやカメラ三脚に取り付けてみました。
後でわかったのですが、今回使った20mmは接点信号がないときは絞りが最大になってしまうタイプでした。
絞りをレンズ本体で変えられるものを使用しないと天体写真には使えません。絞りのリングが付いた古いレンズがおすすめです。
今回は、AZ-GTiにマウントした方法のご紹介です。
部材一覧
上は左から
- ニコンの20mmレンズ(このレンズは電子接点がないときは絞りが最大にになり、そのままでは暗くてつかません。しかし、絞り連動ピンが解放になるように適当な詰め物をすれば大丈夫です。
- ベルボンのクイックシュウ
下は左から
- ZWO ASI 224MC
- ZWO ニコンFマウントアダプターII・ASIカメラ全般用 ZWO-Nikon-T2
- BORG マルチバンド60Φ【7065】
レンズとZWO ASI 224MCをマウントアダプターで接続
カメラとレンズはマウントアダプターを使って接続できますが、これをAZ-GTiやカメラ三脚に取り付けるには三脚座が必要です。レンズに三脚座がついているものは問題ないのですが、今回使用するレンズには三脚座がありません。
そこで、BORGのマルチバンド60mmで三脚座を構成するにしました。
マルチバンドスペック
- 重量:83g バンド幅:21mm
- 外径(最大):78mm 内径(最小):60mm
- 対応望遠鏡:45EDII、50、55FL、60、60ED、67FL、71FL(60Φ)
- パーツ取付サイズ:アクセサリー取付面のネジ寸法●1/4インチネジ穴3個の台座が2か所●真ん中が1/4インチネジ穴・両端がM4ネジ穴2か所の台座が2か所●M6ネジ穴4か所(鏡筒固定ネジ専用)
- 付属品:1/4カメラネジ(首下10mm)1個、1/4インチ用6角レンチ1個
サイズは下の写真のとおりです。内径は60mm(min)、幅は21mmです。
マルチバンドの内径の実測
マルチバンドの内径はノギスで測ると60mmを少しオーバーしています。
マウントアダプターをBORGのマルチバンドに通す
径は60mmでピッタリとマッチします。ガタツキはまったくありません。マルチバンドの内側は植毛紙が張り付いているので傷はつきにくいと思います。実際に装着してネジを軽く締めたぐらいでは傷は付きません。
固定は銀色の写真右にあるネジで行います。軽く締める程度で十分です。
逆にあまり強くしめると植毛紙をネジで傷つけてしまうかもしれませんので注意です。ネジを緩めるとレンズスムースに回転できます。
後ろから見たところ。一体化して見えスマートです。
マウントアダプターの外径の実測
実測で60mmです。
延長リングの外形は59.9mmぐらい。
カメラを取り付ける
ZWO ASI 224MCをねじ込みます。ネジ込み終えたら、マルチバンドのネジを緩めてカメラを水平になるように回転させて、ネジを軽く締めて完了です。
マウントアダプターはフランジバックが17.5mm(ASI 174,294,185,1600など)のときは延長リングを使いません。そのため5mm幅が狭くなりますが、マルチバンドの取り付けは下の写真の通り問題ありませんでした。(下の写真は延長リングを外した状態です)
マルチバンドにクイックシューをつけリング三脚座にします。(クイックシューの代わりにアリミゾや自由雲台など1/4インチネジ対応なら好きなものをつけることができます)
AZ-GTiに載せる
ベルボンのクイックシュー QRA-635LIIを使用しています。
AZ-GTiに載せてみました。ベルボンのクイックイシューを使って固定しています。
以上、無事に三脚座を構成することができました。
BORGのマルチバンド60mmはシュミットで購入しました。楽天やアマゾンにシュミットのお店があるので、そちらからも購入できます。
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「ZWO ニコンFマウントアダプターII・ASIカメラ全般用 ZWO-Nikon-T2」は、協栄産業さんで購入しました。楽天やアマゾンでは見つけられませんでした。キャノン用もあるのでキャノンレンズも使えますね。
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