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Last Updated on 2018年3月23日 by あっぱれ
一世をふうびした写ルンですが、デジカメやスマホに押されてしまった感じがします。しかし、ポラロイドが生き残って頑張っているように、写ルンですも、まだまだ根強い人気があるようです。アナログ写真を知らない子たちには新鮮なものに見えるようですね。アナログ独特の雰囲気はデジタルにはないものがありますから。
写ルンです 分解写真
写真1.
フィルムの有効期限が1999年5月となっていたので、買ったのは1997年ぐらいでしょう。ずい分古いのが出てきました。
写真2.
裏面です。フラッシュの使い方が書いてあります。3mまでです。
写真3.
カメラ上面です。残数カウンターがあります。何枚かパチパチやったので減ってます。
写真4.
有効期限が表示されています。1999年5月です。有効期間は2年~2.5年ぐらいといわれているので、買ったのは、1997年あたりだと思います。
写真5.
側面です。FUJICOLORとありますね。
写真6.
反対側です。ISO400/27° ASA400 ,DIN27
写真7.
フラッシュスイッチがあります。フラッシュが使えるんですね。
写真8.
フィルムを使い終わったら、0が出るまでノブを回してくれと書いてます。
写真9.
パーパーの外装を取り去って、フィルムを取り出します。
写真10.
フィルムの詰め替えは禁止と刻印されています。そんなに手間をかけて詰め替える人はいるのか疑問ですね。
ASA800の写ルンですを発売した時は、ASA800フィルムが単体で発売されていなかったため、プロカメラマンたちが写ルンですからフィルムを取り出し自分のカメラに装填して使ったという話は聞いたことがあります。
写真11.
写ルンですと書かれたフィルムが出てきました。きれいです。ASA400です。
写真12.
アップで撮影。
写真13.
立てて撮影。どこも痛んでいません。さびなどもありませんね。少なくとも18年は経過しています。凄いと思いませんか?
写真14.
本体とフィルムです。
写真15.
前面のパネルを外しました。ネジは一切なくて、すべてはめ込みです。電池が液漏れしていて酸化カリウムの思われる粉がびっしりついていました。できるだけ取り除いたのですが、こびりついて簡単には取れませんでした。目に入ったら嫌なのでハズキ眼鏡をかけて作業しました。ハズキは拡大鏡なのでよく見えます。
写真16.
前面パネルを取り除いた状態です。レンズや基盤が見えています。
写真17.
反対の角度でも一枚。
写真18.
上からも撮影。チャージ用の電界コンも見えます。(右上)
写真19
斜めからも撮影。
写真20.
更に分解を続けます。レンズユニット部です。
写真21.
レンズユニット部を裏から覗いてみます。シャッターがレンズをふさいでいます。外部からの光が入ってこないようにしています。
写真22.
レンジユニット部の丈夫です。枚数カウンターが見えますね。
写真23.
持つと、こんなに小さい。
写真24.
本体にセットしてみます。右上の白い部分がフィルムを巻きあげた状態です。
写真25.
シャッターボタンを押しました。状態が変わったのが分かるでしょうか?回転してますね。
写真26.
↑
シャッタを押さないときは、矢印のアームはまっすぐです。
写真27.
↑
シャッターを押すと右に傾いているが分かりますか?そのうち画像にマーク入れます。
写真28.
シャッタを動かすばねが見えています。
写真29.
シャッター機構部です。
写真30.
電界コンデンサやトランスなどが見えますね。フラッシュをたくための回路です。
写真31.
トランスがよく見えますね。この電界コンはノーブランド品。でも全然膨らんでいないですね。電気入れてないからというのもありますが、ダメなのは置いてあるだけで膨らんできます。
写真32.
シャッターの駆動用ばねです。仕様を見るとシャッター速度は1/140秒のようです。このばねでそんな精度が出せるのはすごいですね。ばねのばらつきはどうやってコントロールしているのか興味あるところです。ばね屋が見たら当たり前だといわれるかも。
写真33.
今回の分解はここまでにしました。レンズユニット部がまだ分解できますが、だいたいわかりましたので良しとします。
写真34.
組み立て直しました。
獅子案35.
カバーもセットしました。
写真36.
取り出したフィルムとツーショットです。
感想
今回分解して思ったことは技術のすごさです。これだけの小さなボディーに機構部品がコンパクトに収まっています。
一番感動したのはやはりシャッター機構です。小さなスプリングで正確なシャッタ―速度を実現させてたのは驚きです。
少なくともフィルムの有効期間である2年から3年ぐらいは正確に動かないと写真がうまく撮れずクレームになってしまいます。ばねばかりを考えれば、スプリングにとっては朝飯前なのかもしれませんが、素人目には杉なあと思いました。
ほかにも工夫された点がいろいろあり、1000円もしないこのカメラの中には1000円ではとても買えない多くの技術が含まれていました。
なんでも分解してみると物がよくわかっていいですね。
今日はここまで。それでは。
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