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Last Updated on 2021年12月24日 by あっぱれ
乾いた季節に加湿器は欠かせない家電になっています。乾燥防止に便利な加湿器ですが、加湿器の種類によって白い粉が家具や家電製品などに付着することがあります。毎回お掃除するのも面倒ですね。
白い粉の正体は水道水のカルキなどの結晶
この白い粉の正体は水道水に含まれているカルキやミネラル成分、鉱物成分などの結晶です。白い粉自体は無害ですが部屋を汚す厄介者ですね。
水道水は、どこから取水されているかによって成分が異なります。ミネラルが豊富な地区もあればほとんどない地域もあります。水道水も市販されているミネラル水と同じミネラルウォータです。ミネラルが入っていて当然ですね。
さらに、水道水には殺菌のため塩素が含まれます。次亜塩素とかカルキとか呼ばれるものです。法律で一定量のカルキが蛇口をひねった地点で含まれていないといけないことになっています。その量は0.1mg/リットル以上です。
以上の通り加湿器に使っている水道水にはミネラルとカルキが入っているわけです。それらが結晶化して白い粉になるわけですね。
加湿器には白い粉が出るタイプと出ないタイプがあります
白い粉が出る加湿器は超音波式加湿器
超音波式加湿器は、文字通り超音波の力で水を細かく粉砕して、ちょうど霧吹きのように水粒を噴出する加湿器です。
水道水の水は細かく砕かれますが、ミネラルやカルキは水粒の中にしっかり溶け込んだままです。その微細な水粒が家具や家電に付着し蒸発するとミネラルやカルキの結晶が残ります。
また、空気中で水粒が蒸発した場合は、残ったミネラルやカルキの結晶が空気中を漂うことになります。
これが家具や家電、あるいは壁や床、天井などあらゆるところに付着します。空気を吸えば体にも入ってきます。でも無題ですから安心してください。
ハイブリッド式加湿器~超音波式とのハイブリッドでは白い粉が出る
ハイブリッド加湿器には
① 超音波式+加熱式
② 気化式+加熱式
の2種類があります。
ここで、①の加熱式とあるのは、ちょっと気を付けないといけません。本当の加熱式加湿器は水を沸騰させて、やかんの蒸気のように水蒸気を放出します。
しかし、ハイブリッド式での加熱方式と呼んでいるものは、ほとんどは水を温めるだけです。
これは、超音波でばらまいた水粒の温度を高くして気化しやすくするためです。沸騰させて水蒸気を放出するものではありません。
したがって、温まった水の粒にはカルキやミネラルが含まれたままなので白い粉は発生します。
②の気化式は水を気化して水蒸気で加湿する方法です。組み合わせている加熱式とは水を含んだフィルターと呼ばれる加湿部の気化を効率よくするため温風を当てることからきています。
ドライヤーで髪を乾かすときは冷風より温風の方が乾きやすいのと同じ原理ですね。
水が蒸発すると、残されたカルキやミネラルはフィルターに取り残され水だけが水蒸気となってなくなります。
すなわち、この方式ではカルキやミネラルは加湿器のフィルター部に残るので部屋に白い粉が飛び散ることがありません。
ハイブリッド式では
① 超音波式+加熱式は白い粉が出る
② 気化式+加熱式は白い粉が出ない
ということになるので、選ぶときはよく方式を確かめる必要があります。
気化式、加熱式は白い粉を部屋にばらまくことはない
気化式は、100℃以下での蒸発、加熱式は沸騰させて蒸発させます。いずれも水を気化させてしまうので、ミネラルやカルキは加湿器に取り残され空気中には放出されません。
気化式のイメージ
加熱式のイメージ
加湿器のフィルターや加熱タンクには白い塊が堆積してしますが、これは白い粉と同じものです。
結論~白い粉をばらまかない加湿器は気化式と加熱式(沸騰式)、および気化式+加熱式のハイブリッド式
白い粉を出さない加湿器は
気化式加湿器
加熱式加湿器
気化式+加熱式のハイブリッド式加湿器
の3種類になります。
超音波式の白い粉を防ぐカルキ除去剤は?
超音波式は原理的に白い粉が出てしまいますが、カルキの吸収剤を用意している超音波加湿器もありますが定期的な交換が必要です。また必ずしも白い粉が完全にとれるわけでもなさそうです。
まとめ
白い粉の出ない加湿器は気化式、加熱式(沸騰タイプ)、気化式と加熱式(温風)のハイブリッド式になります。超お音波式は、そのハイブリッド式も含め白い粉は出てしまいます。
以上、白い粉でお悩みなら超音波式以外を選ぶといいと思います。
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